ソーシャル・メディアの大衆化により、消費者が自分の感想や経験をシェアするのがさらに容易になった。消費者が他者の意見に大きく依存するようになっている。多くの場合、他者のコメントは個人の選好やマーケティング・コミュニケーションより重視される。コトラーが2018 年に発表したマーケティング4.0 にはマシン・ツー・マシンの接続性と人工知能を利用して顧客エンゲージメントを強化しようとする。デジタル・マーケティングの時代にはこういう「クチコミ」は「ロイヤルティ」の新しい定義に加えられた。ブランドに忠実とみなされる顧客は「ブランド伝道者」となり、愛好するブランドを親友や知らない人などに推奨する。 本稿はユニクロ台湾のデジタル・マーケティングにおける現状を考察し、台湾の消費者に対してアンケート調査を行った。コトラーの消費者購買行動5A モデルに基づき、ブランド共感のピラミッドの感性の側面概念を導入し、男女別、年齢層、SNS 使用率から各消費者行動段階の相違を検証し、また事例研究と調査結果に基づき、台湾の消費者がユニクロ台湾に対するブランド・ロイヤルティを効果的に向上させるための戦略を提案する。 |