台湾では近年、日本語学科、英語学科、外国語学科がいずれも減少しつつある。その中で一番減少しているのは日本語学科で、数が一番安定しているのは外国語学科である。外国語学科では従来英語教育がメインであるが、英語の次に重要視されているのは日本語である。外国語学科は2017 年1 月現在59 の大学にあり、全部で85 名の専任日本語教師がいる。本研究は外国語学科の専任日本語教師を対象に、量的なアンケート調査を行い、彼らの目から見た外国語学科における日本語教育を探った。まず、彼らは外国語学科の日本語教育は尊重・重視されており、いろいろな面において支援されていると思っていることが分かった。また、外国語学科では自分の成長が期待できるので、現在の職場に長くいてもいいと考えている、ということも分かった。なお、義務教育で小学校から英語を教えることや、大学で英語で授業を進めるよう奨励されていることが日本語学習者の減少につながる、という説に、外国語学科の日本語教師はあまり懸念を抱いていない。 |