| 英文摘要 |
本研究は、台湾の北部から南部にわたる17校の大学で、日本語を主専攻とする大学生を対象に、個人の持つキャリア自己効力感、職業価値観、就職準備を調査した報告である。「SPSS PC」統計法を通して、学習者がどのようなキャリア自己効力感、職業価値観、就職準備を持っているか、三者の詳しい相関関係などを検証する。 結果の分析と考察から:(1)キャリア自己効力感に3 因子(進路選択、計画立案と能力評価、問題解決)を抽出することができた。(2)職業価値観に4 因子(成長と組織安全、労働条件、人間関係、社会的地位)を抽出することができた。(3)就職準備に3 因子(就職指導、達成経験、情報収集)を抽出することができた。また、性別、日本語基礎学力の習得レベル(N1,N2 合格)などの要素の違いにより、そのキャリア自己効力感、職業価値観、就職準備にも明らかな違いが見られることが分かった。さらに、キャリア自己効力感と職業価値観および就職準備は深い関係があることが実証された。 |