2016 年に日本を訪れた外国人観光客は、前年比21.7%増の2403 万9 千人となり、訪日外国人観光客数として過去最高を記録した。急増する訪日外国人の背景には、近年の円安、ビザの免除と緩和、免税制度の拡充、ガソリン代の低下と訪日航空路線の増加、日本文化への憧れなどが考えられる。近年、訪日外国人観光客や消費金額の増加に伴って、「モノ消費」から「コト体験」へ、「都会」から「地方」へ、そして「観光」から「関係」へのシフトなどが特徴として挙げられる。最後に、今後抱える課題として、「外国人旅行者の受け入れ環境整備の強化」「新たな観光ニーズの掘り起こし」「中国に集中するリスク」などの分析を試みた。 |