年輕日本女性族群貧困問題之分析——傳統習性、慣習與個人行為之關係∣The Analysis about Poverty Issue of Young Japanese Females–the Relationship between Traditional Habits and Habitus, and Behaviours of Individuals

若年女性の貧困問題に関する考察－伝統的価値観とハビトゥスの関係並びにそれらの間にある個人の行動について－

少子高齢化といった問題が深刻な状況にあることから、女性による社会進出の重要性が論じられている一方で、雇用形態の変化などにより、女性の貧困問題が深刻化している。女性の貧困問題の中でも、とりわけ母子家庭における貧困問題は、様々な研究結果が出ているが、若年女性に関する貧困問題については、それほど論じられてこなかった。
しかしながら、近年一部の若年女性の間においても深刻な貧困を抱える人々がいることが明らかとなり、徐々に調査・研究も進んでいる。それらの調査研究の多くは、彼女達がどのような貧困を抱えているのか、といった実態を詳しく伝えてくれるが、家族や周囲の環境などが持つ社会構造が、如何にして個人に影響を与えているのか、その社会構造の影響が彼女達の貧困とどう関係しているのか、といった観点からの分析が少ないように思える。そこで、本論文では、社会構造と個人の関係という観点から、若年の女性が抱える貧困問題を中心に考察していく。