インターンシップは卒業後の職探しを有利にする一つの手段である。学生が在学中に職場において専門知識を習得すると共に職業技術を磨くことで、将来、仕事のチャンスを得ることも可能なのである。インターシップに対する学生の考え方はどのようなものか、インターシップ体験が若年者のキャリア形成にどのような影響を与えているのか、インターンシップの経験が学生の職業意識にどのような影響を及ぼすのか、というこれらの問題を中心に考察して、調査することを目的として本研究を行った。 本研究の調査対象は本校応用日本語学科二技の3、4年生及び四技の3、4年生、台湾国内実務実習科目を選択した学生42人を対象に行ったものである。自由記述と半構造化インタビューにより、一人ずつデータの収集を行い、次の結果が得られた。 1、 職業観はインターンシップの過程に一貫して存在するものである。インターンシップは将来的な職業を意識して行われた。 2、 在学中の就業体験が就職活動に影響を与えた。 3、 インターンシップの参加経験が職業意識の向上に有効で、進路選択に影響を与 えた。 4、インターンシップへの参加動機と目的は「卒業前に仕事の経験を積むこと」、「後の就職活動に役立てること」、「自己鍛錬」であった。 5、インターンシップで将来の就職の方向性を確立することができた。 6、学生の職業意識が『就職レディネス』、『自己認識』、『自己効力感』という3領域で構成されていた。 |