| 英文摘要 |
1990年あたりから日本語教材におけるバリエーションが出始めた。「生活のため」「商業のため」のようなキーワードが教科書のタイトルにも数多く見られる。その後、コンピュータの発達やインターネットの普及により、教育環境が大きく様変わりしており、教材開発研究にも大きな変革が見られる。 eラーニング教材は、早期仮名や漢字の学習支援が多かったが、情報通信科学の進展にともない、eラーニング教材も多彩多様化になってきている。本稿では、言語教育、とりわけ日本語教育においてどのようなeラーニング教材が作成されているのかを明らかにしたい。 本稿では、まず従来の教材研究論説(川瀬,1986;吉岡,2008)をもとに、伝統的な教科書との比較観点から、eラーニング教材の実態や特徴などを明確にすると同時に、eラーニング教材の選択基準を示してみたい。最後に今後の課題について触れてみたい。 |