台灣人學習者日語破裂音的知覺和生成能力的探討——從日語母語話者聽學習者的發音、學習者聽自己的發音、學習者聽標準音聲的發音∣Investigation on the perception and production abilities in Japanese plosives among Taiwanese Learners Learners-starting from native Japanese speakers' listening to lear ners' pronunciation, learners' listening to selves pronunciation, and learners listening to native speaker speaker

台湾人学習者による日本語破裂音の知覚と生成能力ついて考察–学習者の発音に対する日本語母話評価、自己とモデル音声の聞き取りから–

台湾人学習者は日本語の破裂音の知覚と生成が困難であることはよく指摘されている。また、第二言語の音声習得において、学習者が目標言語と母語の音韻知識を持った上で、学習者に自らの発音を認識させ、意識化を促す学習ストラテジーを使用することが重要であると言われている。本稿は、学習者の聴覚印象に焦点を置き、①破裂音のモデル音声の知覚テスト、②台湾人学習者が生成した破裂音を自己評価させ、その結果を日本語母語話者による評価と比較することによって、台湾人学習者の破裂音の知覚と生成の習得実態を明らかにすることを研究目的とする。分析結果により、生成能力と知覚能力の間に強い相関がみられた。また、知覚の習得は生成に先行すること、そして、自分の発音より日本人の発音のほうが正しく聞き分けられることが観察されたため、台湾人学習者に日本語の破裂音を指導する際、日本人の発音と自分の発音との違いを見つけ出させたり、また、学習者自らの発音を意識させたりしながら、自己モニターする機会を与えることによって、知覚能力向上を促し、正確な発音の生成が期待できるのではないかと思われる。