本研究は2011年-2012年に実務実習に参加した本学科の学生42名を対象に行った調査であり、その目的は1.学生の実務実習に対する満足度を探究すること、2.実務実習を通して、その後、学生の基礎能力(Core Competences)が向上したか否かを探究すること、3.実務実習に対する学生の考え方を探究することと、4.二技と四技の学生の実習満足度と基礎能力の向上を比較することである。結論は下記の通りである。 1.学生は実習に非常に満足していた。実習を通じて得たものは非常に多いと感じており、実習環境が非常に気に入っていた。 2.実習による基礎能力への向上は高くなった。特に自己管理能力(技能)と団体での協調性(態度)が非常に高くなった。 3.実習を経て、実務応用力や適応力が高まった。人間関係が良くなり、責任感も強くなり、抗ストレス力がついて、他人を尊重するようになった。 4.二技は四技より実習の満足度が高かったが、四技は二技より実習による基礎能力の向上が高かった。 この実習で学生の一番の収穫は卒業に際して就職活動が不要になったことである。将来、この実習体験こそが今後の就職活動に直結し、プラスになるものである。 |