外国語教育理論の変化や情報科学技術の急激的な進展にともない、CALLは早期の構造的CALLから統合型CALLへと進化を遂げてきている。近年、日本語教育へのCALL利用が否めない事実である。その発展には著しいものがある。しかし、増加する日本語CALL教材を対象とした分析研究はまだ少ない。本研究では、日本語文法教育を例にし、日語文法CALL教材の種類と特徴を明確にし、またその利用可能な指導法に言及してみたい。 それで、拙論ではまず先行研究を概観するとともに、文法教育に課せられた課題を明確にし、その対応策に触れてみる。次に日本語CALL教材のための基礎研究として台湾国内外の日本語文法CALL教材だけに焦点をあてて、その特徴を分析し、課題を浮き彫りにしたい。最後に実践例を通じてブレンド型文法指導を提案してみたい。 |