本研究は、第97回「秘書技能検定」における台中会場の受験者50名を対象に行ったものである。台中会場では受験者50名のうち41名(82%)の合格という高い結果が得られた。SPSS統計分析の結果、次のことが分かった。 1. 受験者は、秘書検定は就職に役立つと思っている。 2. 日本語学科の学生は秘書検定による資格を有するべきだと思っている。 3. 大学一年の学生は全員「秘書検定の選択科目を大学で設けるべきだ」と思っている。 4. 大学二年の学生全員が「記述問題における《実技》の〈技能〉部分は難しい」と語る。 5. 受験者の多くが選択問題より記述問題のほうが、そして、《理論》よりも《実技》に属する問題のほうが難しいと感じたと言う。 6. 日本語能力検定1級合格者は、「今回の試験問題で最も難しかったのは「職務知識」問題だ」とは思っていない。 応用日本語学科の学生には、日本語で行われる「秘書技能検定」のような、日本語を存分に応用し、尚且つ、専門性の高い資格試験を薦めていきたい。 |