企業で活用されているe ラーニングは、1990 年代半ば頃から学校教育に取り入れられて活用されてきた。それにともない、そこに新しい教育のあり方が生まれてくる。学習効果、教育効果、評価法、利用形態(個別化、グループ化、協調学習、一斉授業)といった面から多くの議論が行われてきた。 しかし、e ラーニングを活用していると言っても、各大学のそれぞれの立場によって実施現状がさまざまかと思う。それで、本稿ではまずe ラーニングの歴史的変遷を概観し、次に日本の大学の事例をもとにその実施現状を考察しながら、e ラーニングの方向性を探り出してみる。最後にこの具体的な研究成果を今後のe ラーニング活用への示唆を提示してみる。 |