2014年5月17日94歳で逝去された蜂矢先生が生きていれば101歳を迎えたでしょうと、東呉大学のキャンパスの一隅に佇んでいる万葉歌碑(師がこよなく愛する濱木綿の花を詠じた歌碑)を通りかかった際に時々思ったりしたことがあります。人生百年といわれる時代でもあるが故、七回忌を昨年に迎えた現在でも、いまだ先生がこの世を去ったことが信じがたい自分がいることに気づいて侘しい限りです。というより、先生が私の記憶の中に生き続けていること、そして在りし日の先生から学んだこととともに生きていくことを再確認した意味のほうが大きいのではないかと思います。 |