日本統治時代台湾の原住民教育について－－特「蕃童教育所」を中心として

日本統治時代の原住民教育に關しでは国府種武氏、上沼八郎氏、宇野利彦氏、弘谷多喜夫氏、藤井志津枝氏などいくつか研究がでてぉり（1）、原住民教育の概要がある程度明らかになっているが、その具體的内容については充分明らかになっていないと思われる。原住民教育は『臺灣教育沿革誌』（臺灣教育會、昭和14年〈1939〉）によると大さく學務管轄下の「蕃童公學校」、警察管轄下の「蕃童教育所」の二つに大別できるが、本論では警察管轄下の原住民教育である「蕃童教育所」について述べたい。