中文摘要 |
戦後の日本は1945年の敗戦ショックを受けたが、予想外の早さで高度経済成長の軌道に乗り、世界第二位の経済大國になり、1979年、“Japan as Number 1”とうい禮賛を受けるに至った(Vogel, 1979)。しかし、栄枯盛衰は世の習いである。1980年代後半以降、日本は、プラザ合意、円高、バブル経済、失われた十年、臺灣や韓國などのNIESの追い上げ、海外直接投資の増大による産業空洞化、アメリカ経済の復活、中國の台頭などのチャレンジに直面し続けている。2007年の現在、日はまた昇るようにも見えているが、下手をすると、日本は再び停滯に陥るかもしれない(伊丹・一橋MBA戦略ワークショップ、2002、2003、2004、2005、2006;エモット、2006a、2006b;下川、2006)。この狀況に鑑み、本研究の目的はアメリカ流の自由競爭および中國の台頭が日本企業の戦略にどのような影響を與えてきたのか、また今後どのような影響を與えるのかを明らかにすることにある。 |