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篇名
文学者西川満の日本天后会機関誌にあらわれた媽祖像―父性原理と母性原理を用いた分析―
作者 黄耀儀
中文摘要
西川滿(1908-1999)是日治時期在台的日人作家中,最具代表性的人物。他終其一生浸淫在台灣民間習俗之中,書寫台灣。他更是台灣媽祖忠誠的信徒,畢生堅持媽祖的信仰。戰後被遣返日本的西川滿,媽祖信仰更是其精神支柱,在日本活躍於文學活動的同時,西川滿也很致力於其宗教事業,於1960年成立「日本天后會」。
從中國傳來的媽祖信仰,對於台灣信眾來說,媽祖具有靈驗性及神祕性的同時,也有如慈母般的神格形象,故以「媽祖婆」稱之。這點對經常以「御母」稱呼媽祖的西川滿亦是。但是在日本天后會的組織裡,擔任總裁的西川滿主張信仰「天上聖母」,並且需遵守一定的法則,否則無法獲得幸福,這樣的「天上聖母像」,頗有如要求子女遵守規範的嚴父形象。
為此,本研究透過日本宗教心理學的角度,運用日本心理學者河合隼雄的「父性原理母性原理」、宗教學者松本滋的「父性宗教母性宗教」的論點,探討日本天后會的機關誌裡(『人間の星』、『アンドロメダ』)所呈現的戰後西川滿的媽祖形象,來具體化身為日本人的同時也身為日本天后會世界的人們的信仰世界。
Mitsuru Nishikawa (1908-1999) was one of the most representative authors in Taiwan when Taiwan was under Japanese rule. He spent his lifetime studying Taiwanese folk customs and writing about this island. He was, in fact, a faithful believer in Mazu. After the World War II (WWII), Mitsuru Nishikawa returned to Japan and Mazu was still his spiritual support. Mitsuru Nishikawa was very devoted to the Mazu faith while being active in the Japanese literary circle. In 1961, he founded ''Tianhou Kai'', an organization for Mazu believers.
This study aims to analyze Mitsuru Nishikawa’s interpretation of Mazu, using Hayao Kawai’s theory of paternal principle/maternal principle and Matsumoto Shigeru’s perspective of paternal religion / maternal religion. In addition, this study examines ''Andromeda'' and ''LESÉTOILES DE L’HOMME'') ( the official publication of '' Tianhou Kai '') to explore the image of Mazu in the heart of the Japanese after the WWII.
英文摘要
西川満(1908-1999)は台湾の日本統治時代において最も活躍した日本人作家である。彼の作品の大部分は、台湾の民俗文化、民間信仰などを題材にしたものである。西川満は台湾の民間信仰である「天上聖母」、「天后」と讃えられる媽祖の信仰に熱意を注ぎ、1960年に日本で「日本天后会」という宗教組織を創立した。
中国から伝わった台湾の媽祖信仰においては、媽祖は霊験あらたかで、神秘的な存在である一方、台湾の信徒が親しみをこめて「媽祖婆」と呼ぶほど、母親のような母神的性格が強い。台湾の信徒と同じく、媽祖は西川満にとっても母親のような包容的且つ慈愛的な存在であると媽祖に関する作品描写からうかがえる。一方、「日本天后会」においては、必ず天上聖母に入信し、決められた法則を守らなければ幸福への道が断たれるという「西川総裁」の言説があり、「天上聖母像」は父親のような威厳的な姿をも併せ持つ傾向があると考えられる。
以上を踏まえ、本論は宗教心理学の立場から、河合隼雄の「父性原理/母性原理」および松本茲の「父性宗教/母性宗教」論を用いて、日本天后会の機関誌である『人間の星』、『アンドロメダ』に掲載されている天上聖母媽祖に関する宗教的な言説や文学的な描写を取り扱い、台湾本土の媽祖像と比較して、西川満の媽祖像を明らかにしたい。
起訖頁 95-118
關鍵詞 西川滿研究日本媽祖信仰發展日台媽祖信仰比較父性母性原理Mitsuru NishikawaMazu's faith derived from Japnesepaternal principle/maternal principle西川満研究日本媽祖信仰の発展日台媽祖信仰の比較父性原理母性原理
刊名 中日文化論叢  
期數 202207 (38期)
出版單位 中國文化大學日本語文學系
該期刊-上一篇 小野篁説話の流通~『からくさ図書館来客簿』シリーズを中心に
該期刊-下一篇 時局下の〈歌〉―太宰治の中期作品を中心に―
 

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